*SAKULIVE*

15歳の夏から続く、with BREAKERZな人生の軌跡。

中島卓偉“THESINGLES COLLECTION Vol.1”at 大阪Music Club JANUS

f:id:cherryoulife:20170619234336j:plain2017.6.18(Sun)
中島卓偉“THESINGLES COLLECTION Vol.1”
at 大阪Music Club JANUS
 
行ってきました!(((o(*゚▽゚*)o)))
 
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RayflowerとのNight Which GLORIOUS以来の中島卓偉
 
熱くて、感動的で、音楽の力に満たされた最高の空間でした。
 
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一般でチケットを買ったので後ろのほうの整理番号だったのですが、上手側の端のほうは前にすこし余裕があったのでそちらに着地。
去年の夏はちょうど下手の反対側らへんで観たなぁ。
 
*SET LIST
 
1.いまきみに逢いたいと思うこと
2.FORK IN THE ROAD
3.BLACKSIDE IN THE MIRROR
4.LAMBRETTA
5.ひとりになることが怖かった
6.太陽が沈む前に
7.BOYS LOOK A HEAD
8.DESTINATION
9.X-RAY MAN
10.HELLO MY FRIENDS
11.RE-SET
12.Calling you
13.テルミー東京
14.ギャンブルーレット
15.上手く言えない
16.FREE FOR FREE
17.続けろ
18.たられば
19.トライアングル
20.我が子に捧げるPUNK SONG
21.どんなことがあっても
22.ピアス
23.3号線
 
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中島卓偉はいつでも素晴らしいけれど、今日もオープニングから度肝を抜かれた。
開演4分前から起きる「卓偉!」コール。ボルテージ高まるオーディエンス。
正装のサポートメンバーが登場した後に登場した卓偉。
歌い始めたのはなんと「いまきみに逢いたいと思うこと」
会場の温度が高まる1曲目で、まさかのバラード。ミディアムバラードになるのだろうか。
わたしは初めて聴いた中島卓偉の曲がこの曲だったような気がするのだけれど、ライブで聴けたのはこの日が初めて。
卓偉の歌力はやはり素晴らしくて、熱ではなく歌声で一体感を生み出せてしまうからすごい。
 
◆2曲目は「FORK IN THE ROAD」。鳥肌。
陳腐な表現しか出てこないけれど、ほんとに卓偉は歌がうまい。今日も安定的にめっちゃ歌うまくて、それだけでもううれしいし、感動する。
 
◆続いては「BLACKSIDE IN THE MIRROR」「LAMBRETTA」と、激しい曲を立て続けに披露。
会場全体が一気に熱く盛り上がった後に始まった生熊さんのギターのイントロに、とても驚いた。
 
まさかの、5曲目にして「ひとりになることが怖かった」
 
こんなにも前半にこの曲を歌ったことは過去にあるのだろうか。
昔の卓偉が、自身の痛みを歌った代名詞のような曲だと思うし、この曲に共鳴したファンの方だって決して少なくないんじゃないだろうか。
痛みを伴う曲である。
 
でも、ライブを観ていたらわかった。
この曲が5曲目に来る意味が。
 
この日の卓偉は、「ひとりになることが怖かった」の歌詞を、半分くらいオーディエンスに歌わせていた。
”ひとりになることが怖かった”
”眠らない繁華街の中で”とか。
 
決して明るい歌詞ではないけど、会場全体で歌っているとなんだか「ひとりなんかじゃない」と思えた。
ああ、今、卓偉が見せたい「ひとりになることが怖かった」はこれなんだと思った。
 
もうひとりじゃない。
 
落ち込んだ時にこの曲を聴くとそのまま海底まで誘われてしまうような歌詞だけれど、ラスサビの歌詞で希望の光が射すところが素晴らしい。
当時の卓偉も、この曲のラストに希望を託し、自らを奮い立たせたのかと思わずにはいられない。
この曲を聴くといつも思う。
昔から、卓偉が絶望を絶望のままで終わらせずに、最後には希望を見せるスタンスのボーカリストで在り続けてくれてよかった。 

希望なんて見つからずとも HAPPYなんて見つからずとも
止まない雨はないと歌おう いつか光は射すと歌おう
どしゃぶりの雨に打たれながら 初めて自分を信じたんだ
格好などつけることはないと 自分を信じた それでも
ひとりになることが怖かった ひとりになることが怖かった
誰かを強く痛く深く愛したいんだと気付いた

 
中盤まで、散々、散々、散々。
半分くらいオーディエンスに歌わせていたのに、この部分はほぼ卓偉が歌ってくれて、感動した。
 
希望の光が射す最後は、卓偉に歌ってほしい。
 
「ひとりになることが怖かった」を通して、何かあたたかい光のようなものを、会場全体で共有できた気がした。
それは決して、さらけ出した痛みの共鳴ではなかった。
これまでのどんな「ひとりになることが怖かった」よりも、今日の「ひとりになることが怖かった」熱くて、やさしさに満ちていた。
 
◆ここからは卓偉がギターを手に弾き語り、ツインギターのターン。
「太陽が沈む前に」「BOYS LOOK A HEAD」DESTINATION」「X-RAY MAN」の4曲をギター変えつつMC交えつつ披露。
X-RAY MAN」うれしかった。めちゃくちゃかっこいいな。
ギターを置いた後は「HELLO MY FRIENDS」「RE-SET」とおなじみのナンバーが続き、
「歌い飽きてるけど!!」と「Calling you」
 
◆「Calling you」は数年前、BIGCATでライブがあったときに、最初の
♪ほーーーおおーーーーーーーふーうううーううーーーーうーうーうううーううーーーーー♪
で大合唱が起き、終わった後、会場全体が言いようのない達成感を共有し、そのまま拍手喝采で会場が包まれたあの日が忘れられない。
「ここで合唱が起きたのは初めてです!」
と卓偉がほめてくれたことも。
 
あの日から、大阪で「Calling you」を演奏したら、絶対にこの部分は熱唱しないといけないし、終わったら拍手しないといけないというルールが生まれたように思う(笑)
だけど、きっと、この会場のどこかには、わたしと同じようにあの日の記憶を思い出している人がきっといるんだと思うと、それだけで熱くなれる。
今日の「Calling you」も最高でした。
どれだけ時が経っても、何度聴いても決して飽きない。
わたしが卓偉を好きになったきっかけの曲。
 
◆「裏打ちができねーーんだよぉぉ!1.3.じゃなくて2.4.でリズム取るの!わかる!?」
と、今日は久しぶりに「裏打ちできない日本人」に厳しいモードの卓偉さん。
「おまえらできない!」と言いながらの怒涛のダンスナンバー連発。
 
◆ダンスナンバー先発は「たられば」「トライアングル」「我が子に捧げるPUNK SONG」
新旧のデジタルサウンドをフィーチャーした楽曲を披露。
 
このセットリスト、素晴らしかった!
3月に浅井さんのREDNIQSに出演した際、新曲の「我が子に捧げるPUNK SONG」がデジタルサウンドに驚いた、という浅井さんに、
「僕のデビューシングルのトライアングル知ってるでしょ?同じようなもんですよ」
と答えた卓偉さん。
まさか、その曲を新旧見事に織り交ぜて続けざまにライブで聴ける日が来るとは………!
生まれた時期の違いを感じさせない流れで圧倒された!
 
◆そして、ダンスナンバーラストを飾った「我が子に捧げるPUNK SONG」。愛称我が子。
すげえ名曲。すっげえ名曲。
 

きみの思うがままに 魂の叫ぶがままに
自分が愛す人生を生きろ
夢を叶える日まで 決して投げ出さないで
自分の生きる人生を愛せ

  
我が子に捧げる言葉として、これほどまでに力強く、美しい言葉があるのだろうか。
 
センターで歌う卓偉と、センターで突きあがる拳を観ていて思った。
 
今日、いちばん、いまが盛り上がっている。
 
この曲を歌いたいから発表したプライベートでの自身の変化。
周りには止められたという結婚と、父親になったという事実をストレートに歌詞にしたこの曲で、今日イチで盛り上がるフロア。
きっと卓偉、うれしいだろうな。
 
そう思うと勝手に泣けた。
 
我が子で今日イチの盛り上がりを見せる卓偉のライブ空間は、熱く、美しい。
卓偉も、卓偉ファンさんも最高。
 
◆続く「どんなことがあっても」
この曲を、卓偉が自分に言い聞かせるように歌っているようにしか聞こえなかったこともあった。心配だった。
でも、そんな心の靄はもうない。
 
そんな心配を、もうしなくてもいいんだって、心がきゅっと閉まるような気持ちでステージを見上げることはもうないんだと思うと、とてもうれしかった。
これからの卓偉には、安心してついていける。
そんな未来の見えた「どんなことがあっても」だった。
 
「ピアス」
この曲をこんなにもたくさん聴ける日が来ようとは、ライブに行き始めたころの6年前のわたしは思いもしないだろう。
歌ってくれるだけじゃなくて、いまの「ピアス」はみんなで歌って、共有できるピアスになっている。
 
これがラストだと思った。
 
すると違った。
 
◆「次の曲でラストです。ほんとにプライベートな曲だけど」
そう始まった卓偉のMCは、申し訳ないけど今日1番泣いてしまった。
 
初めて聞く卓偉のお父さまが亡くなられた時のお話。
きっと、今の卓偉はほっと安らげるような幸せを築けたに違いないと思えたライブだっただけに、それでも、過去の傷は癒えることはないんだなと痛感して、なにも言えなくなった。
 
そんな壮絶な人生、わたしは生きていないよ。
 
話から次が何なのかは予想がつく。
「3号線」だと。
「ピアス」の次に演奏できるのはこれくらいしかない。
 
昔から、どう受け止めていいのかわからなかった。
だから苦手だった。
でも今日は少しだけ、その受け止め方がわかったような気がする。
 
いろんなことがあったからこそ、また歌いたいと思ったはずの「3号線」を、ちゃんと受け止めたいと思った。
昔よりは、受け止められた気がする。
 
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最後、悲しかったけど。
 
でも、卓偉の歌声は力強くて、最高に熱い空間だった。
ありがとう卓偉。
ありがとう、卓偉ファンのみなさま。
 
サンキューロックンロール!
 
 

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次回は11月19日日曜日!
 
ごめんけどのろわれました。