BREAKERZ 6th Album「0 ZERO」が本日リリースになりました!
前作「GO」から実に4年ぶりとなるオリジナルアルバム。
BEST TOUR、そして2年間のソロ活動を経て、“ゼロからのリスタート”をテーマに掲げた今作は、ソロ活動で各々が磨き上げた個性が高まり合い、BREAKERZ史上最強に密度の高い1枚となっています。
とってもおすすめ。
手放しに、BREAKERZが大好きだから、このアルバムが大好きになったから、たくさんの人に聴いてほしくなる。そんな作品です。
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今まで、
「BREAKERZのアルバムで好きなアルバムは?」と聞かれたら、
わたしはずっと、2nd Album「CRASH & BUILD」と答えていました。
純粋に、AKIHIDEさんのSHINPのギターの個性がぶつかり合い、高めあっているアルバムだと思うからです。
「SUMMER PARTY」のリリースを皮切りに、BREAKERZは音楽性が大きく転換したように思います。
3rd Album「BIG BANG!」はシンセサイザーやストリングスの音色がメロディーを引っ張る楽曲も少なくありません。
そして、そのシンセサイザーの音たちはBREAKERZの音の主軸になっていったように思います。
わたしはそんなBREAKERZの音色のことを「艶」と呼んできました。
そんな「艶」は、いつしかBREAKERZの音の個性のひとつとして、なくてはならないものになっていきました。
BREAKERZの聴きやすさは、シンセの音色から生まれるポップさが担っていた部分も大きいと思います。
だけど、わたしは、ずっと、純粋に、SHINPとAKIHIDEさんのギターの個性がぶつかり合うことによって生まれる音を突き詰めてくれないかなってずっと思っていました。
2nd Album「CRASH & BUILD」までのように。
「艶」のある音色は聴きやすいけれど、この音色をAKIHIDEさんかSHINPのどちらかが、ギターで弾いてくれたら、絶対にもっとかっこいいのに。
そう、すごく思っていました。
「LOVE FIGHTER~恋のバトル~」が出た時、なんでこんなにギターはかっこいいのに、そんなギターを掻き消すかのようにシンセの音にメロディを担わせるんだろうって思いました。
せっかくのツインギターバンドなのに。
念願のMステ初出演がこの曲で、正直すごく複雑だったのを覚えています。
音楽が好きでいるはずなのに音楽に思うところがあるだなんてファン失格なのだけれど、アンケートに何度か書いてきたことがあります。
それは、
「“NO SYNTHESIZER”と書いてしまえるようなアルバムを創ってほしい」
ということです。
“NO SYNTHESIZER”の表記をわたしが初めて見たのはLUNA SEAの「LUNA SEA」だったのですが、この文字を初めて見た時に感じた、アーティストの自信と音に対する誇りが忘れられません。
AKIHIDEさんとSHINPのツインギターは、胸を張って好きだと誇れます。
だから、勝手ではあるけれど、この2人のツインギターだけで勝負をかけたかのようなアルバムを聴いてみたかった。
BREAKERZなら、それが絶対にできる。
新作「0 ZERO」は、決して、“NO SYNTHESIZER”とは書いていないけれど、長年のわたしの願いを聞き入れてくれたかのように、ツインギターの音色の濃度が濃い作品になっています。
夢が叶った。そう思います。
先週土曜日、恵比寿リキッドルームでのFCイベントで、「ZERO」(の音源)と、「Cry and Alive」を聴くことができました。
2曲とも、あまりにも手放しにかっこいいと全世界に叫びたくなるような楽曲で驚きました。
いつもなら、2曲聴いた段階、否、タイトルの一覧を見た段階で、不安の種が芽生えるというのに(笑。従来ならタイトル発表の段階で「初恋トランポリン」「スマイル100%」とかが来て心がざわつくからね笑)、今回はそれがない!
むしろ、どうしようもなくかっこよすぎてゾクゾクする!!!!
どうしよう!
もしかすると、わたしは願いに願った“NO SYNTHESIZER”のようなBREAKERZのアルバムに出逢える時が来たのかもしれない!
そう、ドキドキしながら発売日の今日を迎えました。
聴きました。
わたしの予感は正しかったです。
全10曲、37分。
フルアルバムということを考えると短い収録時間。
しかしながら、FCイベントでDAIGOくんが言っていた、
「候補曲が他にもたくさんあった中で、
『今の自分たちをいちばん表現することができたのがこの10曲』」という言葉の意味が、今ならよくわかります。
息つく暇もないほどに、濃度100%のBREAKERZの音色が畳み掛けてくる。
とても、濃い37分間です。
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BEST-LIVEHOUSE COLECTION-で、ソロ活動の発表があった時、本当にショックでした。
“ソロ活動”の4文字には悪い思い出しかなかったからです。
そして何より、それまでのBREAKERZの活動に何の文句もなくて、BREAKERZを応援していける日々が楽しくて幸せで、こんな日々がずっと続いてほしいと、心の底から願っていたからです。
でも、こうして、BREAKERZが戻ってきて、新作を出してくれた今、ソロ活動がほんとにBREAKERZにとって意味のあることだったのだと思います。
きっとね、ソロ活動がないままBREAKERZが活動を続けていたら、BREAKERZはシンセサイザーの音色の「艶」を纏った楽曲をずっと生み出し続けていたのだと思うんです。
それも素敵な楽曲だっただろうし、きっと楽しく応援させていただけていたと思います。
でもきっと、「0 ZERO」を聴いた今の感動に、それらは勝てないような気がします。
今作は、ガラリとは言わずとも、これまでの音楽性とは少し趣を変えた作品となっていると思います。
そんな方向転換が許されたのも、“ソロ活動”の時間があったからだとわたしは思います。
今作がこうして、それぞれの個性の濃度が高い作品となったのは、ソロ活動で“個々の個性を磨く”時間が生まれたからです。きっと。
“ゼロからのリスタート”
そう言われて、今作を差し出されたことに、すごく意味があります。
ツインギターの2人の音色が今まで以上に高まり合う音を聴きながら、わたしが今までいちばん好きだった「CRASH & BUILD」と比べても、2人のギターの個性が、間違いなく豊かになっていることを感じます。
わたし、「CRASH & BUILD」のツインギターの説明をする時いつも、
「SHINPのザクザク刻むリフの上に乗る、AKIHIDEさんの美しいアルペジオ」
みたいな書き方をしていたんですね。
リフの刻みとアルペジオの美しさのコントラストがすごく好きだったし、それがBREAKERZのツインギターとしての大きな個性だと思っていたから。
でも、「0 ZERO」を聴きながら思いました。
当たり前だけど、SHINPの個性はガツガツのリフだけじゃないし、AKIHIDEさんの個性はきれいな音だけじゃない。
AKIHIDEさんとSHINPのそれぞれのギターの音色って、こんなにも豊かで幅広かったんだなって思ったんです。
8年弱のファン生活の中で、聴いたことのある2人の「個性」が、このアルバムにはいっぱい詰まってた。
“ゼロからのリスタート”とは言っても、リスタートには確かに、8年間という日々の積み重ねがあるんだということを感じさせてくれました。
そして、今まで知らなかった新たな「個性」が、今はまだ気づいていないだけできっとたくさん詰まってる。
未来への希望しか感じません。笑
BREAKERZ6th Album「0 ZERO」は、今までの集大成と、これからの未来を感じさせてくれる、本当に素晴らしい作品だと思います。
また思い出話をたくさんしてしまったけれど、思い出を掘り起こさずにはおれぬくらい、音の集大成として素晴らしい作品だと思います。
ソロがあってよかった。
4年待ってよかった。
BREAKERZのこれまでの活動を、すべて肯定できるほどの説得力を持った素晴らしい作品です。
ギターの音色が好きな人。
イロモノっぽくて好きになれなかった人。
DAIGOくんに興味がある人。
あれ?今日のFNSでかわいかったギターの子気になるな?って人。
整理整頓の人いいひとじゃね?って思う人。
きっかけはもはやまじでなんでもいいです。笑
わたしの中では、BREAKERZ最高傑作。です。
淀みのない、澄んだ気持ちでおすすめできます。
ぜひ、聴いてみてくださいね。