………タイトル悩んだのですが。
今日は、現在期間限定で公開されている“WISH02”を観て、翌年の日本武道館公演である“WISH03”について改めて考えたことを書いていきます。
“WISH02”はyoutubeにて絶賛公開中、“WISH03”は5月15日金曜日に公開予定です!観てね!
長くなったので見出しをつけました。今日ももくじつきです。
- BEST OF BREAKERZ
- WORST OF BREAKERZを選ぶとしたら
- 「演出過剰」とはなにかーー磔のトラウマ
- “WISH02”はどうだったか
- “WISH02”=“WISH”のセオリーの踏襲
- CRASH AND BUILDの“WISH03”
- 記憶の中のWISH03、記録の中のWISH03
- “WISH”がもたらした夢
- 日本武道館公演の期間限定公開の意味
BEST OF BREAKERZ
BREAKERZは、13年のキャリアの中で日本武道館公演を4回行っています。
わたしが行ったのは初武道館の“WISH”と、3回目の“WISH03”の2回だけです。
高校2年生だった“WISH02”は大学受験、大学2回生だった“WISH4U”は、英語の試験と重なって行くことができませんでした。
初武道館となった“WISH”は、10周年記念ライブ“PROMISE”がその座を奪うまでずっと、わたしの中でBREAKERZの1番のライブでした。
今でもずっと思い入れの強い、大切な大切なライブです。
WORST OF BREAKERZを選ぶとしたら
それに対して、選ぶ必要はないのだけれども………もしも、BREAKERZのワーストのライブを選ぶとしたなら。
選ぶ必要はない、ないんですけれども。
わたしは“WISH03”を選びます。
これまで何度となくBREAKERZのライブに足を運んだ中で、唯二、ライブ中に
「ないわ。」
と思ったライブが、残念ながら“WISH03”なんです。
(ちなみにワースト2、唯二、のもうひとつは、BUNNY LOVEツアーです)
(ワースト3以降のランクインはないです)
WISH03とBUNNY LOVEツアーをワーストに選ぶのには、共通した理由があります。
それは、「演出過剰」 ということです。
「演出過剰」とはなにかーー磔のトラウマ
“WISH03”では、ギターバトルの後に、なんと「LAST ✝ PRAY」でDAIGOくんが磔にされます。
磔にされます。
どういうこと?と思われると思うのですが、そのままの意味です。磔にされます。
大事なことなので3回言いました。
AKIHIDEさんとSHINPのギターバトル、かっこいい~!と思って観てたら、再登場したDAIGOくんは十字架に磔にされていたんです。しかもそのためにマイクがインカム。
もう意味が分からないでしょ。わたしにも分かりません。
ここで、サーーーッと気持ちが引いていったのを今でもすごく覚えています。
※磔にされた様子はダイジェストでちょこっと観られます。
フルは5月15日公開なので、もう少し待ってね。
何よりショックだったのは、ギターバトルがすごくかっこよかったのに、DAIGOくんが磔にされて出てきたから、
「磔への時間稼ぎかい!!!」
と感じてしまったこと。
せっかくのギターバトルが台無しに感じられてしまったんです。
しかも、次の曲「BUNNY LOVE」。うさみみ。🐰
この年から武道館の「REAL LOVE」も2010仕様になり、ダンサーさんもたくさんステージに登場し、恒例のドMボックスも登場します。
BREAKERZの音楽性が幅広すぎる上、1曲1曲のテーマに合わせた凝った演出を1曲1曲するせいで、広げすぎた風呂敷をまったく畳めてない、ヘルタースケルターなライブになっていたんです。
当時のBREAKERZがどういう方向性で行きたかったのかよく分かりませんが、初武道館で
「一生、BREAKERZについていく」
と決めていなければ、わたしはおそらくこの段階でBREAKERZを好きでいることをやめていたと思います。
それくらい、あまりよくない意味で記憶に残っているのが“WISH03”なんです。
“WISH02”はどうだったか
それに対して、5月8日から公開された“WISH02”は、あまり記憶がありません。
行けなかったので、映像作品も買わなかったからです。
この期間限定公開で初めて、まともにフルで“WISH02”を観ました。
BREAKERZ「BREAKERZ LIVE 2010 “WISH 02” in 日本武道館」ライブ映像【期間限定】
とても素晴らしいライブでした。
「Drive the Ocean」がセットリストに入っているのもポイント高いし、デビューライブの映像と共に「Birdman」はめちゃめちゃうらやましいです。しかも次の曲が「世界は踊る」。最高か。
GUITAR BATTLEのあとも、DAIGOくんセンターの床下からぴょこん!ってジャンプして登場してる。
うん、登場はそんくらいでええねん。笑
「hEaVeN」が演奏されてるのも「hEaVeN」推しとしてはうれしいです。虹色の照明きれいだなぁ。
ただ、“WISH02”を観ていると、“WISH03”が演出過剰になった理由を見いだすことができるような気がするのです。
ここから、“WISH03”が過剰演出になってしまった理由をわたしなりに分析していきます。
“WISH02”=“WISH”のセオリーの踏襲
2年連続2回目の武道館公演となった“WISH02”は、初武道館となった“WISH”のセットリストのセオリーを、かなり踏襲しています。
挙げていくと、
- 2曲目が「NO SEX NO LIFE」
- MC挟んで第2ブロックの1曲目が「Angelic Smile」
- 第3ブロックの1曲目が1stアルバム「BREAKERZ」からの選曲
- …の次の曲が「世界は踊る」
- GUITAR BATTLE
- 「REAL LOVE」でドMBOX
- アンコールでアコースティック「B.R.Z~明日への架橋~」
- アンコールで「光」
- アンコールのダンスナンバー(「LOVE FIGHTER~恋のバトル~」)でダンサー大量発生
- ラストが「GRAND FINALE」
いっぱいあります。もちろん、この中にはWISH02に限らず、後の武道館公演や、普段のライブにも共通するセオリーも多くあります。
しかし、
- MC挟んで第2ブロックの1曲目が「Angelic Smile」
- 第3ブロックの1曲目が1stアルバム「BREAKERZ」からの選曲
- …の後が「世界は踊る」
- アンコールで「光」
- アンコールのダンスナンバー(「LOVE FIGHTER~恋のバトル~」)でダンサー大量発生
- ラストが「GRAND FINALE」
これらは“WISH”からの流れを汲んでいると特に言えるポイントだったのではないかと思います。
2回目の日本武道館、絶対成功させたい。
その想いが、ソールドアウトで大成功だった初武道館のセオリーを踏襲する、という方向につながるのは自然なことです。
もちろん、“WISH02”にも、02ならではのセットリストの工夫が多く見られます。
特に、最終ブロックの「hEaVeN」→「REAL LOVE」→「灼熱」→「SUMMER PARTY」は新しいです。
でも、“WISH02”を終え、3度目の日本武道館公演に挑むBREAKERZはきっと、こう思ったんじゃないかと思うんです。
「“WISH03”は、武道館のセオリーを壊さないといけない」と。
CRASH AND BUILDの“WISH03”
どこで観たのか忘れてしまったのですが、複数回武道館公演を重ねていくBREAKERZメンバーが、
「過去の武道館を絶対に超えないといけない」
と言ってるドキュメントを観た覚えがあるんです。
(“WISH02”のオフショットかもしれないんだけど。笑)
“WISH03”は、過去2回の“武道館セオリー”を覆すポイントがいくつか観られます。
- 2曲目が「BIG BANG!」
→鉄板だった「NO SEX NO LIFE」をやめました。
- 第3ブロック1曲目が新曲「GO」
→2年連続1stアルバム「BREAKERZ」からの選曲だった第3ブロックの1曲目が、この日初披露だった新曲「GO」でした。
この変更は、結構大きかったんじゃないかなと思います。武道館セオリーにとらわれず、かつ新しいBREAKERZを魅せたいという心意気が伝わってきます。
- GUITAR BATTLE後の選曲が「LAST ✝ PRAY」
→過去2回の武道館は、「BIG BANG!」「NEXT LEVEL」と、ライブ2曲目なりがちソング……笑、いやいや、ライブで盛り上がる曲が選ばれていました。
これを「LAST ✝ PRAY」という、ダークな、それも当時リリースしたばかりの新曲を持ってきたのはとても挑戦だったのではないかと思います。
GUITAR BATTLE後のDAIGOくんの登場も年々エスカレート………いえ、グレードアップしていきます。
- WISH→映像では見えないけど下手から出てきたと自分のレポに書いてた
- WISH02→センターの床下からぽこーん!とジャンプ
- WISH03→磔にされます。
そしてWISH4Uは、、、空を飛びます。苦笑
(この記事では4Uには言及しませんが)
正直、そこまでしていらんというか…なんですけど…。
DAIGOくんエンターテイナーですから、きっと
「前年を超えるサプライズを」
と考えてくれたんだろうなぁと思います。
わたし的には……磔にされんでもよかったんやけど……。うん……。
- 本編ラストが「GRAND FINALE」
→2年連続、アンコールの最後の最後の曲だった「GRAND FINALE」が、本編ラストでした。これも挑戦を感じます。
- アンコールのラストが「IN THE SKY」
→“WISH03”は、普段のライブでもオーラスに演奏することは珍しい「IN THE SKY」で締めくくっています。
正確に言うと、「SUMMER PARTY」で終わるはずが武道館の時間制限の21時30分ギリギリまでやるぞ!ということになり、「DESTROY CRASHER」「NO SEX NO LIFE」と畳み掛けて、まだやるぞ!となったラストが「IN THE SKY」だったのです。
「IN THE SKY」は、2ndアルバム「CRASH AND BUILD」収録曲です。
「IN THE SKY」で締めくくった“WISH03”は、アルバムの名の通り“「CRASH AND BUILD」=破壊と創造”を意識して作られたライブだったのではないかな、と思うのです。
考え過ぎかもしれないけれど。
ただ、その創造を意識するあまり、過剰な演出で広げすぎた風呂敷を畳めていない、和洋折衷のオードブルみたいなライブになったのではないかと、と。
あくまでもわたしの想像なんですが。
3回目となる武道館公演のラストを「IN THE SKY」という、王道ではない選曲で締めくくったことは、「日本武道館公演は毎年続けていく」「日本武道館は、特別だけど、特別じゃない」という意識の表れではないかな、と思うのです。
当時のわたしが、ライブレポにこう書いていました。
最後、本当に意外で(笑)
「武道館」っていう「特別な場所」のラスト。
絶対WAKE UP MY SOUL持ってくると思った!!それが、なんというか…
ドストライクを持ってこない、このセットリストに、
武道館への安定感というか、
生まれた余裕みたいなのを感じたなあ。
武道館への安定感、生まれた余裕。
そう、まさにそんな想いから生まれたのが、「IN THE SKY」ラストだったのではないかと思います。
記憶の中のWISH03、記録の中のWISH03
記憶の中のWISH03は磔で萎えた記憶しかなかったので、当時のわたしもそれはそれはブチ切れてるんだと思っておそるおそるライブレポを見返したのですが、意外と冷静でした。
キレるとこはキレてたけど。磔とか「REAL LOVE 2010」とか笑
当時のわたしは、大学生なりに、「セオリーを壊さなければ」という意志と、「日本武道館に生まれた安定感と余裕」を感じ取っていたようでした。それがメンバーの意図と一致してるのかどうかは分からないですけどね。
驚いたのが、ライブレポの締めくくりが
素敵な武道館でした。
ありがとうBREAKERZ(*´ω`*)
一生ついてく。
そう再確認できました。
だったことです。
“WISH03”の記憶というと、磔のイメージが強すぎて、ワーストに選んでしまう勢いだったのに、当時の記録を見返すと、
「BREAKERZに一生ついてく」
という決意表明で締めくくっている。
「一生ついてく」という思いは、確固たるものとして、当時のわたしの中に確かに存在しているんです。
それだけの想いで好きになれるバンドに出会えたって、きっと、とても幸せなことですよね。
“WISH02”のMCで、DAIGOくんが、2年連続で2回目の武道館公演を果たしたことについて、
「おれたちがすごいわけじゃなくてね、おれたちを応援してくれるみんながすごいと思います。ほんとありがとう」
とおっしゃっています。でも、わたしは、やっぱり。
BREAKERZがすごいんだと思います。
“WISH”がもたらした夢
“WISH03”の頃のわたしは、その先も永遠に、毎年夏には“WISH”というタイトルの日本武道館公演があるものだと信じ切っていました。
翌年の“WISH4U”の時もそうです。
02と4Uに行けなかったから、2年に1回ペースで行けたらいいなと思っていました。
だから来年は絶対行こうと。
翌年、武道館公演はありませんでした。
その次の年も、そのまた次の年も。
2012年の“WISH4U”を最後に、BREAKERZは日本武道館公演を行っていません。
こんなに武道館でBREAKERZを観られなくなるだなんて、想像もしていませんでした。
“WISH4U”が最後なのだと知っていたら、わたしは英語の単位を落としてでも武道館に行っていたかもしれない。
(たぶんね、知らなくてよかった笑)
(言語の単位落とすとあとあと面倒だからね)
「10周年を日本武道館で迎えたい」
という願い=“WISH”も、叶いませんでした。
日本武道館公演の期間限定公開の意味
今回、数あるライブ作品の中で、期間限定公開となる映像に“WISH”4公演が選ばれたのはなぜだったのでしょうか。
- 分かりやすい
- BREAKERZ史上最大キャパだから
- 企画タイトルが”WISH”(=願い)を込めて!だから
などなど理由はいろいろ考えられますが、最後の武道館公演が2012年であるため、
- 最近の曲が一切ない
という、個人的には結構大きいと思われるデメリットも存在します。
(それをカバーするためのMVなのかもしれませんが、個人的にはMVよりライブ映像が重要…)
それでも日本武道館公演を選んだ意味、それは。
説を推したいです。知らんけど。ほんまに知らんけど。
きっとDAIGOくんは今も思ってくれてると信じてる。
だから、わたしも、願うのをやめないでおこうと思うんです。
もう一度、BREAKERZを日本武道館で観たい。という夢を。
いつかその夢が叶うときが来たら、過剰演出に頼らず笑、ロックでソリッドなライブを、日本武道館で魅せてくれたらいいなぁと、わたしは密かに願っています。
今のBREAKERZなら、それができます。