*SAKULIVE*

音楽と桜とミルクティーをこよなく愛す社会人の、音楽についての感想文集。

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道


f:id:cherryoulife:20191208225820j:image
2019.12.8(Sun)

ウィーン・モダン
クリムト、シーレ 世紀末への道
at 国立国際美術館

最終日に滑り込んできました。

肖像画が好きなので、最初のマリア・テレジア肖像画を皮切りに、たくさん観られてうれしかった。
クリムトやシーレ、ウィーン世紀末美術を紐解く待望の展覧会が東京&大阪で開催 | PHOTO(7/16) | FASHION HEADLINE
まるで写真のように精巧な肖像画
じゃあ写真でいいのではないかというとそうではなくて、あれだけのリアルが人の手から、油彩から生まれている、というところに、人は美を感じるのだと思います。
表情だけでなく、ドレスの生地やレース、ティアラやブローチなどの金物を観るのがとても好きです。息をのむような美しさ。

クリムトの作品は恥ずかしながら初めて意識して観たのですが、とても美しかったです。
エミーリエがメインビジュアルになっていますが、エミーリエの輪郭をぼかしたほわんとした画風よりも、くっきりとした絵の方が好きかも。
と言いつつも、エミーリエのマイメロちゃんが残っていたのでちゃっかり買ってしまいましたが…笑

マクシミリアン・クルツヴァイルの《黄色いドレスの女性(画家の妻)》(1899年)も素敵でした。
クリムトやシーレ、ウィーン世紀末美術を紐解く待望の展覧会が東京&大阪で開催 | PHOTO(6/16) | FASHION HEADLINE

高めのところに配置されていて、女性に見下されてる感のある展示だったのですが、その空間に入った瞬間すごい空間に来た!と思いました。
ドレスの黄色とソファの緑のコントラストも美しくて、ポスターかミニキャンバス買うかちょっと悩んだくらいです。
飾る壁がないのでポストカードで妥協しました…。

しかし、なによりも衝撃を受けたのは、ハンス・マカルトの《ドーラ・フルニエ=ガビロン》(1879-80 年頃)でした。

クリムトやシーレ、ウィーン世紀末美術を紐解く待望の展覧会が東京&大阪で開催 | PHOTO(11/16) | FASHION HEADLINE

すごい。
しかしきっと、ここでご覧になれる画像からは、リアルの絵画の狂気と美の融合は伝わらない気がします。

血で塗りたくったかのような背景の赤、骨肉で染めて作ったかのような生々しいドレス。
屍を感じさせる色合いにも、荒々しい筆致にも、 ただならぬ狂気を感じるのに、そこから畏怖と同時に感じるのは、圧倒的な美。

遠くから観ると美しく、近くで観ると美しさと荒々しい筆致のコントラストに戸惑う。
写実的に描かれている顔立ちと、絵の具が盛られ、荒々しく描かれているドレスとの対比が印象的。
写実的な画風と、その後発展していく印象派(と言ってしまうとカテゴライズが雑すぎるけれど)が融合しているような気がしました。

ポストカード欲しかったな…。
最近、わたしのお気に入りの作品はどれもポストカードになっていなくて悲しいです…。

美しい作品をたくさん観て、思わず息をすーっと吸ってしまうような魅了される感覚を得ることができ、よき時間でした。

とても素敵な展示でした。
ウィーンに行ってみたくなりました。
f:id:cherryoulife:20191208230244j:image

エミーリエは撮影可でした。