2020.1.4(Sat)
みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術
at 京都文化博物館
行ってきました!(((o(*゚▽゚*)o)))
今回は、ミュシャの生涯における作風の変遷を辿ると同時に、ミュシャの“線”に魅了され、影響を受けたアーティストの作品も多数展示されています。
ミュシャは母親が厳格なキリスト教徒だったとのことですが、8歳の時に描いた磔刑図が展示されていて驚き。
8歳の絵のモチーフになるくらい、磔刑図が身近なものだったのかなぁ。
ミュシャの精細な線の描写には浮世絵と通ずるものがあるな~と思います。
影響もあるのかな、最初にすこしだけ展示がありました。
ミュシャの生きた時代は既に写真が発明されているのですが、商業ポスターは印刷技術が写真の増刷ができるところまでは追いついていなかったのか、絵だったのが印象的でした。
ミュシャの作品はその多くがカラーリトグラフでした。
習作のために写真を活用しているのがとても新鮮でした。
今ならそうして撮影した写真を宣材にして終わりなんだろうなぁ。
ミュシャの作品は精細な線の描写と淡い色彩が美しく、その一貫した世界観はうっとりとしてしまいます。
商業ポスターだから、駅とかに掲示されていたのかな?
すーごくおしゃれ。
ミュシャの広告が掲示されていた時代を生きてみたかったです。
ミュシャの“線”には1960年代のデザイナーも影響を受けたそうで、ジミ・ヘンドリクスやピンクフロイドのライブ告知のポスターがミュシャの影響を受けたデザインになっていて驚きました。
しかし、線や構図にはミュシャの影響を感じましたが、色彩がとてもヴィヴィッドだったので、ミュシャとは一線を画す感。
淡い色彩もミュシャを構成する大きな要素では…?と思ったのですが、デザイナーたちを魅了したのは“線”のようです。
ミュシャの作品は、1900年頃の日本にも影響を与えていて、与謝野晶子「みだれ髪」の表紙もミュシャ仕様と知り、驚きました。
個人的にはなんちゃら貿易協会の広告が、日本らしさとミュシャらしさをうまく融合させていて好きでした。
枠の部分に模様ではなくて、“なんちゃら貿易協会”って漢字で書いてあるのです。(なんちゃらの部分、調べても分からず…)
さらに、時を飛び越え、ミュシャは1960年以降の日本の少女漫画にも多大なる影響を与えていたそうで、少女漫画の複製原画も多数展示されていました。
水野英子さん、山岸涼子さん、花都悠紀子さんなどの作品だったのですが、何十年も前の作品にも関わらず、細やかな線と淡い色彩がとても美しかったです。
先日、りぼん展に行った時に、トップバッターだった小花美穂の作品があまりに繊細で美しく魅了されてしまったのですが、小花美穂の作風はミュシャに影響を受けた方々の系譜なのかなぁと感じました。
見ていて小花美穂を思い出しました。
ミュシャの影響を受けた作品たちも非常に見応えがあり、とても素敵な展示でした。
京都文化博物館では1月13日までです~!
ペコちゃんコラボがほんとうにかわいいです。