*SAKULIVE*

15歳の夏から続く、with BREAKERZな人生の軌跡。

田澤孝介 Ballad Box Tour 2018~大阪~ at JANUS

 

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2018.9.13(Thu)
田澤孝介
Ballad Box Tour 2018~大阪~
(Pf.山本裕太)
at JANUS
 
行ってきました!(((o(*゚▽゚*)o)))
 
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夕方にアポがあって、直帰できないかとほんのり期待していたら、できた!
当日券で入りました。下手側の真ん中くらいの席に着席。
 
新譜「想奏ノスタルジア」が大好きなんです。
この楽曲たちがどのように裕太さんとのデュオで表現されるのかがすごく楽しみでした。
 
たざわさんのライブはこれで3回目。
Ballad Boxは一昨年7月に続いて2回目でした。
ソロの音源は新譜しか持っていないのですが、だんだんライブで覚えてきました。音源買います!
……でも、どこからはじめていいのかわからーーーん!
Ballad RoomのDVD買ったらいいかな…。
 
裕太さんはグランドピアノ!
たざわさんもおっしゃっていましたが、過去2回はエレピだったので新鮮でした。
 
*SET LIST
 
1.虹の袂
2.ここに僕らの
 
3.sandgrass
4.大きな赤い月の夜
5.恋の彼方へ
6.夢の居場所
7.カナリア
8.幻想のジャスティ
 
9.道標
10.夜に願えば
 
11.生きてこそ
12.♯12
13.蒲公英〜風に舞え〜
14.セセラキ
 
15.Wave Rider
 
すみませんお借りしました………!
 
2曲目の「ここに僕らの」が大好きなんです。
もう、たざわさんすごかったです。
まだ2曲目なのに。
 
♪そうさーーーーー今ーーーーーー♪
 
閉じていた幕がするりと開いて、開いた先から光が放たれるのが見えた、そんなサビでした。
歌声だけなのに、ぐわあああああっと世界が広がるのがすごい。
歌声だけ(裕太さんのピアノもあるけど、、、歌声を追うのに必死なわたしの耳はたざわさんの歌声だけで精いっぱい。。。)で、ここまで物語を魅せられるたざわさん。ほんとにすごいです。
 
スーパーマリオに例えると、裕太さんのピアノは地面の部分で、たざわさんの歌声は、裕太さんの作った地面の上でかけぬけるマリオの軌跡みたいだなぁと思いました。
飛んだり走ったり。時に潜ったり。
 
きっと、おふたりの間には表現と表現の共鳴があるに違いないから、こんなマリオと地面なんて二項対立にはならないと思うんです。
 
裕太さんも間奏でたざわさんが歌わなくなるところになると一気に音の空間の主役に変わる。
裕太さんのピアノもすごいのに、きっと「引きの美学」みたいな部分が絶対にあって、その緩急が素晴らしいなと。思いました。
 
「引きの美学」はたざわさんにも通ずるところで、ほんとにたざわさんは「引きの美学」を知り尽くしている方。だと思います。
特に、Ballad Boxはピアノとの2人だからか、「引き」の美の比率が高い気がする。
 
たざわさんのフルスロットルボイスは、ハイトーンの純白ボイスだと思うんですが、Ballad Boxの時はフルスロットルのハイトーンですこーんと声を飛ばしている瞬間は、あんまりない気がします。
Rayflowerは比較的ハイトーンのパワフルな歌声が多い気がするので、その差が印象的でした。
……というか、同じボーカリストなのにここまで歌声に表現の幅があるのってすごいなぁ。
まさしくカメレオンボイス。
 
Ballad Boxではハイトーンの比率が低い分、ハイトーンが来た時のまっしろな光がより際立ちます。
ほんとうに、頂を作るのがうまいです。
 
こんなにもドラマチックで、魅せ方が美しいミュージシャン………ほかにひとりだけ、知ってます。
 
………AKIHIDEさんです。笑
 
いや、これはひいき目でもなんでもなく。
 
「ボーカリストでこんな人いないけど、この魅せ方はAKIHIDEさんに似てる」
って思ったんですよ。
あんまり比べるのもどうかと思うけど、音世界が頂へと登り詰めるまでの息をのむような感覚や、頂が見えた時の世界が一気に広がるような感覚は、AKIHIDEさんのソロでも魅せてもらえるものです。
 
…AKIHIDEさんとたざわさん競演しないかな!
 
そう思わずにいられない悪い子なのでした。
 
しかし、ほんとにたざわさんの歌声を聴いていると、「うた」という概念が根底から覆されます。
 
「うた」というものの概念が、ぐりぐりと深く広がっていく感覚。未知の部分を掘り起こしている感覚になります。 
たざわさんの「うた」を聴いてると、今までわたしの受け止めてた「うた」って何やってんろうと思うんです。
「うた」を飛び越えて、これは「表現」なのだと思います。
たざわさんとゆーたさんの表現と表現の共鳴をみている。
たざわさんと裕太さんの間に共鳴する表現のすべてを、わたしは受け止めきることはできないけど、それでも、これまでの概念を越える表現がここに生まれていることだけは、感じます。
 

 
たざわさん今日なんだかごきげんさんで、裕太さんを最初ずっと
「ゆーた山本ゆーた」って呼んでた(笑)
裕太さんおこりそうやからやめてた(笑)かわいい。
 

 
“Ballad Box”の由来も。
桑名正博さんとお話された時に、いちばん心に残っている言葉から来ているのだとおっしゃってました。
前の“Ballad Box”の時もそのお話をされていました。
このお話が印象的で、バラッドボックスって読むのかと思ってたんだけど読み方はバラードボックスなんだね。
(桑名さんは『バラッド』とおっしゃるそう)
 

 
ピアノとのデュオで聴く、「想奏ノスタルジア」とても美しかったです。
 
音源とは別の世界を創り上げる「想奏ノスタルジア」。
音源とライブ。ここまで異なる表現が生まれるのだなぁとしみじみ感じました。
 
音源制作時の落としどころというか、制作のラインがとても気になる。
完成形にいくつも選択肢があるであろう中で、「この音」に音源が決まる決め手はどこにあるのだろう。
 
昨年の4月9日にライブに行った時も、たざわさんは
「ライブで歌うことに意味がある」
というお話をされていたし、今年1月のKOJIさんとHIROさんのジョイントライブでも、
X JAPANばりに新譜を出さない男」
ってご自身でおっしゃっていたから(笑)、ライブの方に比重を置いてはるのはわかるんだけど。
だからこそ、音源の完成形のラインって気になるなー。
 
「想奏ノスタルジア」リリース時のワンマンには行けなかったから、またバンドスタイルでもワンマンもぜひ行きたいな。
 

 
たざわさん「あ、俺、『楽しんでね』って言ったあとにすごい暗い暗い曲やったりするんですよ。
『わっしょい』って言うても暗かったり。これ札幌では『うぇーい』でしたけど!
……(たぶん何かいろいろ話あったはずや)……俺ハッピーエンドが嫌いなんですよ!!」
 
たざわさんはハッピーエンドが嫌い。
 
たざわさん「ハッピーエンドってそこからが始まりやと思うんですよ。困難を乗り越えてハッピーウェディング!!!
。。。そこからはじまりやん!!!!
2は?!?2!!」
ゆーたさん「往々にして2出たりするじゃないですか」
 
たざわさん「世間って不条理じゃないですか。ゼェとか!」
 
ゼェ?
 
たざわさん「贈与税!親が子どもにお金あげます。ゼェ!あんた関係ないやん!
ゼェゼェゼェゼェ!
 
ゼェは税でした(笑)
最初何かと思った(笑)
ゼェについてのお怒りはかなり続きましたが割愛します(笑)
 
たざわさん「だから、同じ終わりならバッドエンドのほうがいい。
終わった後にいろいろ考えるから。たとえそれでずーんって気分が落ちてしまったとしても、感情は動いてる。感動してる。
だから、俺の言う『たのしい』は決して『うぇーい』だけじゃなくて、曲が暗くてもそこから何かを受け取って感情が動く、そういうことだと思ってる。」
 
ふむふむ
 
たざわさん「だから!楽しんでも暗い曲やったりするんです。」
 

 
「伝えるというより、願いを叫んでいる。
その願いがみんなの中で広がっていくのがいちばんいい」
 
という言葉から始まった、「道標」「夜に願えば」の2曲。とても素敵でした。
 
願いを叫んでいる。いいなぁ。
 

 
「いま死んでも悔いない、っていつも思ってる。いま(このステージ上で)死ぬのはいややけど!
歌いたい音楽をやれていて、それを聴いてもらえている今はすごく幸せ。
でも、先日の札幌で………今死んでも悔いないっていうのはだめだと思った。やっぱり、生きたい。
ああいう経験をして(誤解を恐れずに言うならば、のニュアンス)よかったと思った。いま死んでも悔いないって思ってたけど、やっぱりあかんなって。生きたい。
次の曲はその経験があってから初めて歌う曲やから、どう変わるか自分でもわからない。変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
『生きてこそ』という曲です。」
 
というお話から始まった「生きてこそ」。
歌い出す前に、
 
「いま死んでも悔いないと思っていたのに、生きたい。愚かやね…」
 
と言ってた。
そこからの「生きてこそ」。
もう、言葉にできない。
 
そして、「生きてこそ」の赤い照明と、「#12」の青の照明のコントラストがとても美しかった。
しかも、「#12」は、前奏弾いた後、裕太さんピアノストップ。
たざわさんアカペラからのスタート。
 
かっこよすぎました。
 

 
「Wave Rider」はバラードに入らないのかなあ、なんて思っていましたが、ラストに演奏してくれました!
 
ここまで静かな歌い方が多かった中、この曲だけは、Cメロ以外はフルスロットルのホワイトボイスでした!
まばゆい光を放つ歌声でした。
 
好きになったのがRayflowerだったから、やっぱりハイトーンのすこーーーんと伸びるホワイトボイスが好きなんだなぁと思いました。
それだけでも120%好きなのに、それ以外にもたっくさん表現の引き出しがあるのがほんとにすごい。好きパーセントの上限が定まらない。笑
 

 
ありがとうございました!
 
直前まで行けるかわかりませんでしたが、無事にいけてよかったです!
お誕生日ライブも行きたいなぁ…。
田澤孝介 ソロ・ミニアルバム『想奏ノスタルジア』トレイラー