*SAKULIVE*

15歳の夏から続く、with BREAKERZな人生の軌跡。

憧れと円盤。

摩天楼オペラの映像作品は、わたしにとって特別です。
 
野音と、Zepp TokyoのLIVE DVDが、わたしの摩天楼オペラの好きって気持ちと、憧れを形作ったと思うから。
 
野音も、Zeppも、本気で、100回は観てる。
 
わたしの摩天楼オペラへの初期衝動は、全部この2枚の映像作品に詰まってます。
初ライブまでの間、もうそれはそれは毎日毎日観てました。
社会人になったタイミングと重なっていたこともあって、あの頃は毎日摩天楼オペラを観るために会社から家に帰ってました。笑
 

 
それから1年と少し。
8月31日。“地球”ツアーのLIVE DVDが発売になりました。
 

 
初めての、わたしも現場にいることにできたライブの映像化です。
野音も、Zeppも、何度、
「この場にいたかった」
って思ったことでしょうか。
 
その夢がついにオペラーとして生きる日々の中で現実のものとなったのです。
 
しかし現実は残酷です。
 
7月22日、わたしはAnziさんが摩天楼オペラから旅立っていくのを見届けました。
もう、摩天楼オペラにはあんさまはいません。
 
そんな状況で、このDVDどうやって観るのが正解なんでしょうね。
正解なんて、きっと必要ないんだと思うけれど。
 
わたしにとって地球ツアーは、一点の曇りもない楽しい思い出です。
地球ツアーにたくさん行けたから、あんさまのギターが今まで以上に大好きになったし、地球ツアーにたくさん行けたから、あんさまがやめることが、あんなにも悲しかった。
DVD観ていてもさ、ほんとあんさま観ていたツアーの記憶と音が脳内再生されて、ほんとこのツアーあんさましか観てなかったんだなぁって笑っちゃうよ。
 
「楽しかった思い出は濡らさない」
 
そう決めてたつもりでした。
 
でも、飛翔の時にあやくすが言ってた、
「仙台の時に、飛翔のライブタイトルを決めてた」
って言葉を思い出して、どうしても思ってしまう。
 
どんな気持ちで、この時、この場にいたの。
 
そう思わずにはいられない。
 
後だしじゃんけんみたいになるけど、確かにこの日、正直言って、言葉を選ばずに言うと、
「憧れて仕方なかったZepp(と野音)は超えてない感」
は感じたんです。
 
あの違和感をうまく言葉にすることはできないけれど、すごい、すいすい進んでいくなって思ったの。
 
この日、映像化されると思っていたから、わたしすごい、あの憧れに憧れた映像作品の中に入れるんだと思って(笑)楽しみにしていたんですよ。
でも、うまく言葉にできないけれど、あの憧れた空間が目の前に現れた感は、正直あんまりなかった。
周年をスルーだったからとか、そういうことではきっとない気がするんだよね。
何にいちばんそれを感じたのかというと。
 
 
そのさまの名言がなかった。
 
 
笑ってね。怒らないでね。ごめんね。
でもこれ結構真面目に言ってる。
色々考えたけど、やっぱりこれに尽きるんだと思う。
 
Zeppの、「あぁ、もう感動した!」も、
野音の、「俺の歌声がさ、空に吸い込まれていくんだよ」も、
高ぶった感情が生んだ素の名言だったんだと思う。EXシアターは、そういう言葉がなかった。
 
あぁ、これからの摩天楼オペラの道の中で、そのさまに心からもう一度、
「あぁ、もう感動した!」
って言わせたいな。ごめんなんでもない。新規が偉そうなこと言った。話に戻るよ。
 
EXシアターのこの日、5人が心の奥に隠していたことの重さを思うともうやりきれない。
そりゃ高ぶらないよ。名言も出ないよ。関係者煽りもなかった。きっと煽ってる余裕なかったんだろうな。
 
「楽しかった思い出は濡らさない」
 
そうしたかったけど、ひとりひとりの表情に、抱えていたものを重ねてしまうよ。
 
今まで生きてきた中で、いちばん、どういう気持ちで観たら良いのかわからないLIVE DVDだよ。
4人の摩天楼オペラがどうなっていくかも不透明なのにな。
 
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でも、同時に思うことがあるんだよ。
 
 
摩天楼オペラ最高だよね。
 


摩天楼オペラ / 地球 –The Elements - TOUR FINAL LIVE FILM in EX THEATER ROPPONGI [ダイジェスト映像] (2016年8月31日リリース)

 
先日Rayflowerの時にもそういう状態になったのだけれど、自分の中の想い出と結びついたりする、のではなく、ただ、音楽を聴いていて、ふわーーーーっと言葉なくこみあげてくる感情が、涙を運んでくることがあるんだよ。
 
「風と海のFANTASIA」と、「地球」で、そうなった。
 
言葉を持たない感情が、涙になって気付いたら頬を伝ってた。
 
それだけ、素直に、音楽に感動した。
 
そういう音楽を生み出せる摩天楼オペラが、本当にすごいと思う。
 
どうしても、どうしても、どんな気持ちだったのかって考えてしまうけど、どんな気持ちを抱えていようと、聴いているだけで泣けてくるだけの感動を、この5人はこの場所で生み出してくれていたんだなぁと感じた。
摩天楼オペラ最高か。
 
摩天楼オペラを好きになってよかったと、心から思ったよ。
 
 
地球ツアーに、間に合ってよかったです。