*SAKULIFE*

音楽と桜とミルクティーをこよなく愛す、社会人の感情と日常の記録。

芸術とプリマヴェーラ。

美術館巡りが趣味です。
 
高校生の頃、「教室から世界を観たい」という理由で選択した世界史。
図説には、世界のありとあらゆる建築物や絵画が掲載されていました。
それぞれの写真や絵画が、わたしに海外への憧れをくれました。
そしてそれが、西洋美術に興味を持つきっかけになったのだと思います。
 
昨年イタリアを訪れた折には、図説で何度となく観たボッティチェリの「プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」をこの目で観ることができました。
細やかな部分まで本当に美しくて、心を染められました。
テンペラ画は腐食が早いと学んだはずなのだけれど、すごく美しく現代にその姿を留めているのにも感動しました。
 
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大学生の時に選択した芸術学と、芸術学概論は、高校生の時には深く学ばなかった印象派に惹かれるきっかけとなりました。
 
何百年にも渡って、人は目で見えるものを忠実に、写実的に描く方法を探してきました。
遠近法や写実的な絵画の技法が完全に確立された頃、現れたのが写真です。
目の前の景色を一瞬にして映し出す写真の発明は、絵画の存在意義を根本から揺るがす脅威となりました。
そんな時代背景の中で、新たな絵画の地位を見出すべく試行錯誤を繰り返したのが、印象派の画家たちです。
 
そんな印象派の画家たちの中で、わたしが、勝手に縁を感じているのがクロード・モネです。
 
初めてモネの作品を観たのは、直島の地中美術館でした。
直島にはとても大きなモネの睡蓮があります。
その頃は、芸術学を選択していなかったので、あまりモネにはなじみがありませんでした。
 
再会を果たしたのは、ロンドンのナショナルギャラリーでした。
その後も、行く先々にモネはいました。笑
 
そして、芸術学概論でモネの「ラ・ジャポネーズ」を学んだ直後に、京都に「ラ・ジャポネーズ」が来ていることを知り、観に行きました。
今まで生きてきて、観た中で、いちばん好きな絵です。
日本人として、モネの作品に日本の心が色濃く出ている作品というだけでとても嬉しいし、何より実物はすごく美しかったからです。
 
2番目を選ぶならボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」と「プリマヴェーラ」です。
具体的な言葉は何一つ浮かんでこなくて、ただ「美しい」という気持ちで心が充たされていく感覚はあの時が初めてでした。
 
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今年の春は、そんな大好きなモネとボッティチェリの作品を、日本で観ることができたのです。
とても貴重な機会に恵まれました。
 
他にもいくつかの美術館に行って来たので、今日はポスカホリックの写真と共にさらっとまとめておきたいと思います。
時系列順に行きます!
 
ボッティチェリ
 
2016.3.27 東京都美術館にて
 
 
 
 
この日はAKIHIDEさんの「桜の森の満開の下で」東京公演だったのですが、それまでの時間を利用して、中高時代の友達と美術館を巡っていました。
高校時代共に世界史を学んだ友人です。
 
こんなにもたくさんのボッティチェリの作品が、日本で観られるだなんて!
ありがとう日伊国交150周年!と思わずにはいられない充実した内容でした。
 
「美しいなあ」という済んだ気持ちで心が充たされました。
 
レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦
2016.3.27 江戸東京博物館にて
 
 
 
その後はレオナルド・ダ・ヴィンチ展へ。
こちらも日伊国交150周年を記念しての展示だったのですが、ボッティチェリ展大満足だっただけにちょっと物足りなさが残りました。
 
ダ・ヴィンチの作品が少なかったです~。
「糸巻きの聖母」と、鳥の飛び立つ動きをひたすらスケッチしている連作?的な作品だけだったと思います。
ダ・ヴィンチは絵画だけでなく多方面にその才能を残した天才だから、日本に持ってくるのはなかなか難しいのかな、とは思ったのですが…ちょっとフェルメールレンブラント展的な消化不良感は残ってしまったかなぁ。
 
モネ展
 
2016.5.1 京都市美術館にて
 
 
 
 
モネ展素晴らしかったです。最高でした。
こんなにもたくさんのモネの作品が京都に来ているというだけでも嬉しかったですし、絵のことはよくわからないですけれど、モネの描く色彩は本当に唯一無二の美しさだと感じました。
 
行く先々でモネの作品には出逢ってきていたので、正直モネは一生分観てきたんじゃないかと思いあがっていましたが、そんなのは全然、まだまだでした。
モネの生涯を辿るかのようにその表現の変遷をまるっと観ることができて感無量でした。
モネが学生の頃、風刺画(カリカチュア)をたくさん描いていたことなんて知らなかったです。
よく知られた絵画のイメージとは一線を画した漫画タッチの絵はとても新鮮でした。
 
大きな大きな睡蓮の絵や、日本庭園の橋の入った絵、「印象」の連作など、モネといえば!というような作品は少なかったと思うのですが、だからこそ、メジャーなモネのイメージとは異なる側面をたくさん観ることができてとても貴重でした。
 
特に気に入って、ポストカードも購入した3作品の感想を書かせてください。(ポスカホリックにも描いているけれど笑)
 
 
  
「テュイルリー公園」
 
あまりにも美しく、見惚れてしまいました。
手前の木々の細やかで鮮やかな色彩と、奥の風景の淡い色彩のコントラストで遠近感が生まれているように感じます。
何百年もかけて生み出された遠近法と、印象派の描き方が合わさっていて、これまでの絵画の進歩の意義をありありと感じます。
モネの独特の表現も、これまでの絵画の進歩が土台にあるからこそ生まれているのだな、と感じて、なんだかわたしはすごく勝手に感動してしまいました…。
 
 
 
「バラの小道、ジヴェルニー」(写真左)
 
モネの晩年の作品。
愛する人との離別を次々に経験し、自身も白内障を患ったモネの晩年の作品は、目に見える景色を正確に捉えることに重きを置かなくなっていきます。
この作品は、近づいて観ると一体何が何なのかよくわからないのですが、少し離れてみると、突如「ぶおっ」と奥行きが生まれ、バラの小道が現れます。
それがとても魔法のようで新鮮な驚きを呼びます。
 
時には藤棚を赤色で描いたモネ。
その目にはもしかすると、今のわたしたちに見える色とは違う色が映っていたのではないか。
わたしにはそう思えてなりません。
もちろん、あえて「赤」を選んでいる、という可能性もあるのですけれど…悲しみが藤の色を赤く染めたのでしょうか。
 
ロンドンのナショナルギャラリーで観た、日本庭園の絵も、晩年の作品なんですよね。
あの時は「意味わからん」と正直思いましたが、数々の人との別れがあったことや、白内障の影響があったことは知りませんでした。
今、再会することができたなら、もっと違う気付きがあるような気がします。
 
 
 
「オランダのチューリップ畑」(写真右)
 
空や川の色彩が絶妙で美しいです。
風車とチューリップ、オランダのパブリックイメージそのものですね。
わたしもいつかオランダに行きたいです!
そして、アムステルダム美術館のレンブラントの「夜警」が観たいです!
 
 
光紡ぐ肌のルノワール
 
2016.5.1 京都市美術館にて
 
 
 
 
ルノワールといえば、ほんわりとした色彩とタッチとかわいい女性!というイメージなのですが、その期待を裏切らない5月の日差しのような温かい展示でした。
展示作品すべてがルノワールの作品。
タイトルの掲示には作者名がなかったです。全部ルノワールだから。それが贅沢ですごい良かったです笑
 
 
 
「うちわを持つ女」
 
純粋にすごくかわいくて、お気に入りです。笑
 
ジャポニスムの流行を感じさせるうちわが描かれているのも、日本人として嬉しいです。
 
 
 
「昼食後」
 
真ん中の女性のモデルは、エドガー・ドガの「アブサン」の女性と同一人物らしいよ!
 
 
ミッフィー
 
2016.5.7 大丸梅田店にて
 
 
 
小学校来の友人にお誘いいただきまして行ってきました!
ミッフィー
 
ミッフィーの絵本は、すべてが青、オレンジ、緑、黄色、グレー、茶の6色で描かれていると知って、とても驚きました。
作者のブルーナさんは、シンプルな色彩と線が生み出す究極の芸術を突き詰めたのだそうです。
 
一瞬で描けそうなミッフィーちゃんを、それはそれは丁寧に描いていくブルーナさんの姿はとても印象的でした。
見慣れたミッフィーちゃんのフォルムも、試行錯誤の末に生まれた絶妙なバランスで成り立っているのだろうな。
 
 
 
初期のミッフィーちゃん(写真左ページ、右下)、すごく色々といがんでるものね……。
 
「ME AND MY GIRL」
 
2016.5.3 15:00~ 宝塚大劇場にて
 
おまけです笑
 
6歳の時に行った月組公演「黒い瞳」以来、実に18年ぶりの宝塚でした!
母と行くことができ、感無量です。
 
母は本当に半径5キロくらいの中で生活しているので、わたしの自己満足だけれど、こうして遠くまで一緒にお出かけできる機会を作れてよかったなと思います。
いっぱいお買い物していたし、楽しかったと言ってくれてよかったです。
 
音楽も大道具もすごくって、総合芸術を生で観るのは本当に楽しいなと思いました。
 
明日海りおさん、本当にかっこよかったです!
今度は母も行っていたけどもっと近くで観たいなぁ。また行きます!
 
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すごく長くなってしまいました……。
ここまで読破してくださったみなさま、ありがとうございます。
 
この春はバンギャルとしても充実していましたが、美術館巡りという趣味の方面でも充実していました。
これからも芸術に触れて、心を染めていきたいなと思っています。